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 「サッカーファンのためのイタリア語」(白水社;1900円)


 タイトル通り、サッカーファンのために役立つイタリア語の知識を、文法、会話、    
情報などの面から植え付ける語学本なのですが、サッカーファンのためというよりは、
はっきりいって「ヴィオラのための・・・」という方が相応しい内容です。

 著者の堤康徳先生は、自身もフィレンツェ留学の経験があり、フィオレンティーナ
に対して、少なからぬシンパシーを抱いておられるようです。それゆえ、会話文に関
しては、ほぼ全編フィレンツェとフィオレンティーナ(01〜02シーズン)の話題
で、関連する写真、チケット等の資料もほとんどがフィレンツェのものです。          

 会話等の内容は、一般のイタリア語学書のサッカー欄ではまずお目にかかれない、
マニアックなものばかり。フィオレンティーナのスクデットの話や、選手たちの架空
の会話、コヴェルチャーノで練習を見学するファンの会話など、ユニークなシチュエー
ションばかりです。

 と、コンテンツはほんとに最高なのですが、一つ残念な点は、表紙のイラストが、
えげつないミラノの縦縞2チームのサポーターだということ。フィオレンティーナの
ファンであれば、表紙を取り外して使用しましょう。

                                 by 谷 悠己

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